主人公【シキ】

「間違えるさ。だからって、選ぶことまでお前に渡す気はない。」

原天と天律。
二つの存在の狭間を歩く人間。

神を倒すために選ばれた英雄でもなければ、
世界を救う使命を授かった救世主でもない。


シキは旅の中で、
「救われること」と「生きること」の違いを知っていく。


そして最後には、
神々ですら決めることのできなかった選択を迫られる。

原天 第一ノ御霊【不幻老】

「死なぬことを、なぜ救いと呼ぶ。」

老いと死、その境界に存在する原天。
土蜘蛛を思わせる異形の身体と、
翁のような貌を持つ。


彼の周囲では「死」という世界の理が歪む。


それは人間にとって、
奇跡にも呪いにもなり得る。


不幻老自身は、人間を救おうとはしない。

ただ存在する。


それこそが、原天という存在だからだ。

天律 第一神【天導】

「選ばなくていい。私があなたを、正しい未来へ導こう。」

不幻老の性質から抽出された天律神。


死という苦しみから人間を解放するため、
世界をより完全な形へ導こうとする。


その思想に憎悪はない。

支配欲すらない。


あるのはただ、

「人間を救うべきである」

という絶対的な慈悲だけである。








神話は、まだすべてを語られていない。